国税庁の2023年分所得税等の確定申告状況によりますと、所得税の申告書提出件数が2,324万3千件となり、過去最高であった2008年分(2,369万3千件)よりも1.9%減少しました。
2011年分以降はほぼ横ばいで推移しており、毎年2千万件を超える納税者数に対応するため、国税庁は確定申告における基本方針として、「自書申告」を推進し、そのための情報通信技術(以下、ICT)を活用した施策に積極的に取り組んでおります。
同庁ホームページにおいて、申告書が作成できる「確定申告書等作成コーナー」や、e-TaxなどICTを利用した所得税の確定申告書の提出人員は全体で1,939万8千人となり、2022年分よりも3.7%増加し、所得税の確定申告書の提出人員に占める割合は前年分より2.0ポイント上昇の83.5%に達しました。
確定申告会場でのICT利用は、会場で申告書を作成「e-Taxで提出」255万6千人、同「書面で提出」13万9千人の合計269万6千人となり、前年分に比べて6.6%減少しました。
(後編へつづく)
(注意)
上記の記載内容は、令和6年11月1日現在の情報に基づいて記載しております。
今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。